酒づくりの言葉・酒蔵ごよみ――「皆造」 | こめから.jp | お米のチカラで豊かに、上質に。

酒蔵だより

SAKAGURA

2018.5.28.

酒づくりの言葉・酒蔵ごよみ――「皆造」

すべての米を蒸し終える「甑倒し」(こしきだおし)から約一か月。福光屋・壽蔵はめでたく「皆造」(かいぞう)を迎えました。皆造とは、文字通りその年の酒を「皆、造り終えた」という意で、仕込んだ醪をすべて搾り終える日のこと。昼夜分かたず200日を超えて続いた2017酒造年度の酒造りが完全に終わる瞬間であり、酒蔵にとっては大きな節目となります。搾り作業が終わった夕刻、蔵人全員が揃って皆造祝いの宴を開き、お酒を酌み交わしては一年の労を労い、来期の抱負を賑やかに語り合います。
この日、酒蔵の屋上に祀られたお社と、酛場に据えられた神棚には山海の幸をお供えし、蔵人は思い思いのお詣りをします。「今期の酒造りが無事に終わった安堵が半分。この一年の反省と課題に向き合わねばならない苦しさが半分。杜氏にとって、皆造とは来期への酒造りのスタートでもあります。次の酒造りが始まるまでに、いかに的確な改善点を見出せるか?が、大切になってくる」と、最後の搾りを見届けた板谷和彦杜氏。夏場、仕込んだすべての貯蔵タンクの呑み口を初めて開封し、少量汲み出して品質や熟成具合を確かめる「初呑み切り」、その後数回にわたって行われる「呑み切り」を前に、今期仕込んだ酒300タンク分の振り返りを地道に行うのが梅雨入り前の杜氏の仕事。来期の味わいの設計図は、皆造後の夏の酒蔵でつくられているのです。

壽蔵の皆造を祝い、6月8日(金)にSAKE SHOP 福光屋 丸の内店で蔵出しイベントを開催します。蔵内でふるまわれる祝酒「福正宗 皆造」を特別にご提供いたします。今期の酒造りを締めくくるにふさわしい、力強く潔い味わいをお楽しみください。

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福正宗 皆造【要冷蔵】 2018年6月8日蔵出
酒造りの無事な終了を祝う酒蔵の祝酒

その年度の酒造りがすべて終了することを「皆造(かいぞう)」といいます。酒造りが無事に終わったことを労い、祝う蔵内の行事。このお祝いにふるまわれる、稀少な今期最後の搾りたてを数量限定で蔵出しいたします。力強く、溌溂とした味わいの純米酒の原酒生酒です。