滋養豊富な糀甘酒は、毎日の健康維持や整腸にぴったりの醗酵飲料。“飲む点滴”といわれるほどブドウ糖やアミノ酸を多く含むことから、夏場の栄養補給にも重宝されていた飲み物です。糀甘酒がどのように体によいのか、ご存じですか？　栄養成分をはじめ、気になるカロリーや糖質量について、醗酵研究所の主任研究員・上松昇が詳しくお伝えします。

脳は1日に120ｇものブドウ糖を消費−−糀甘酒1袋150gにはブドウ糖22.5gが含まれています！

ブドウ糖は、脳や肉体のエネルギーとして必要不可欠な栄養成分です。一般的に人間の脳は、睡眠時を含め１日に120gものブドウ糖を消費するといわれています。私たちが食物からエネルギーを得るには、摂取した食物を体内で消化し、ブドウ糖などに分解してから吸収します。糀甘酒は米と米麹由来の炭水化物が糖化酵素によって既にブドウ糖にまで分解されています。ですから、消化にエネルギーを必要とせず、飲んで速やかにブドウ糖を吸収でき、即エネルギーとして活用することができます。夏の食欲不振時や疲労時には胃腸に負担をかけず、すぐに栄養補給ができるというわけです。また、血液や皮膚、毛髪や爪などの生成に欠かせないアミノ酸も562.5mg（150gあたり）も含み、体内で合成できない必須アミノ酸9種もすべて含まれています。代謝の活性に欠かせないビタミンB群の含有量が高いこととあわせて“飲む点滴”と呼ばれる理由です。

糀甘酒（150g）のカロリー・糖質量は、ご飯一膳（150g）の1／2

ご飯茶碗に軽く１杯のご飯(150g) が、234kcal／糖質量53.4g※です。糀甘酒１杯（150g）は、117kcal／糖質量は25.5g。同量を比較しても、糀甘酒のカロリーと糖質量はご飯の1/2です。米と米麹でつくられた糀甘酒もご飯も原料はお米ですが、カロリーや糖質量を気にされる方にとっては、ご飯そのものを食べるよりもずっとヘルシーであるといえます。近ごろ話題の糖質コントロールでは、1食あたりの糖質量を20〜40gに抑えるのが一般的ですので、糀甘酒1杯(1袋)にバナナ1／2本（可食部50g、46.5kcal／糖質量10.7ｇ）を加えても糖質量は約36gですから朝食の置き換えにも最適です。
※「日本食品標準成分表（2020年版 八訂）」文部科学省より

オリゴ糖のチカラで腸活！　プレバイオティクスで健康習慣を

プレバイオティクスとは、腸内細菌のエサとなる有用成分を含む食品の摂取によって腸内環境を整えるという考え。糀甘酒に含まれるオリゴ糖は、胃酸や消化酵素で分解されることなく腸に届きます。オリゴ糖は、腸内に生息する乳酸菌などの善玉菌の栄養源になって善玉菌を増やし活性させる働き、腸内を善玉菌優位の環境に導く効果も期待できます。糀甘酒による健康効果の一つがこの整腸作用です。ただし、腸内細菌は日々体外に排出されてしまいます。継続摂取を心がけて腸内細菌を安定的に維持することが大切です。

無添加、ノンアルコール。いつでも、誰でも飲める！

小さなお子さまからご年配の方まで、朝食やおやつにシーンを選ばずお飲みいただけるのが、米と米麹のノンアルコールの甘酒。保存料・香料・食塩も無添加です。安心して長くお飲みいただけるうえ、アレンジも自在。暑さが厳しい季節にはパウチのまま凍らせてシャーベットとしてお召し上がりいただけます。冷えが気になるときは、温めてホット甘酒としてお楽しみください。