純米酒と酒粕の風味が生きた「酒瓶最中」と日本酒の至福のペアリング。 | こめから.jp | お米のチカラで豊かに、上質に。

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2020.6.23.

純米酒と酒粕の風味が生きた「酒瓶最中」と日本酒の至福のペアリング。

最中や羊羹、大福をアテにお酒を飲むのは、左党が辿り着く境地といわれたのは今は昔。最近では、唎酒師やソムリエが和菓子と日本酒のペアリングイベントを催したり、チョコレートと相性がよいことも知られるようになってきました。和洋のスイーツとお酒のペアリングは、日本酒の懐の深さ、相性の幅広さを実感させてくれる新しい楽しみ方でもあります。

そこで、6月1日に新発売された酒蔵の和菓子「酒瓶最中」とのペアリングを試してみました。代表銘柄「加賀鳶」、「黒帯」、「福正宗」のロゴや、かつて福光屋のアドキャラクターとしても親しまれた「フクちゃん」をあしらった小さな包み紙を開くと、珍しい酒瓶型の最中。長さ8センチの香ばしく焼き上げた最中種には、純米酒と純米吟醸酒粕の繊細な香りが引き立つようにつくられた上品な白餡が職人さんの手でぎっしり詰められています。酒蔵らしさと可愛いらしさが楽しめ、お子さまにもお召し上がりいただける風味豊かな和菓子です。

用意した日本酒は、造りや味わいの異なる定番酒10種。最も相性がよかったお酒は、熟成酒でした。一番のおすすめは「黒帯 飄々(ひょうひょう)古々酒 純米吟醸」。飄々のカラメルを思わせる芳香と最中種の香ばしさがマッチし、お酒のまろやかなコクと甘味、微かな苦味が餡と非常によく調和します。さらに、13年ものの長期熟成酒「FROM THE CELLAR 濃熟甘口酒2006」は、餡がいっそう美味しくなる印象。一方、お米の力強い旨味とキレのよさが特長の定番酒「加賀鳶 極寒純米 辛口」とは、意外にも甘辛が反発することなくバランスのよさを発揮。いずれも、口中で甘味や柔らかな食感を膨らませる、あるいは辛口酒でスッと後味を軽くするなど、お酒と肴のいろいろな関係が改めてよくわかります。お晩酌の締めくくりにスイーツとのペアリングを試してみると新しい発見、自分好みの組み合わせを見つけられるかもしれません。