ようこそ!長期熟成酒の世界へ | こめから.jp | お米のチカラで豊かに、上質に。

月刊誌こめから

KOMEKARA

2020.2 vol.37

ようこそ!長期熟成酒の世界へ

酒のさらなる熟成を「時間」にゆだね、円熟した香味とロマンを愉しむことができる日本酒の長期熟成酒。福光屋のプレミアムラインである長期熟成酒4銘柄をご紹介します。

【長期熟成酒とは?】
◎満3年以上蔵元で熟成させたお酒であること。
◎糖類を添加していない日本酒であること。(長期熟成酒研究会による)
◎酒蔵によって古酒、熟成古酒、長期熟成古酒、ヴィンテージ古酒など、さまざまな呼び名がある。

濃熟タイプと淡熟タイプがあります。
福光屋の長期熟成酒には、上質な純米酒を四季の温度変化に従って熟成させる「濃熟」と、純米大吟醸酒を低温熟成させる「淡熟」があります。前者は色、香り、味わいが大きく変化し、後者はまろやかさ、繊細さが引き出されます。

1959年(昭和34年)から取り組む福光屋の長期熟成酒の研究と歩み
1959年当時、酒は造れば造っただけ売れる時代に、その一部の上質な酒を貯蔵し、熟成でこそ得られる唯一無二の味わいを探究してきました。熟成によってさらに酒質がよくなる酒米の選定、配合、造り、熟成法を編み出し、1969年(昭和44年)に吟醸酒を低温で3年以上熟成させた「福正宗オールド」を発売。日本酒に〝熟成〟という概念を打ち立て、情熱をもって研究を重ね、現在、4銘柄をもつに至ります。

「百々登勢」、「初心」、「瑞秀」、「フロム・ザ・セラー」をラインナップする福光屋のプレミアムブランドは、オフィシャルサイトの特集ページにてより詳しくご紹介しています!
https://www.fukumitsuya.co.jp/premium/

今月の表紙

寒仕込みで造られる純米大吟醸などの高級酒は、造りから搾りに至るすべてが昔ながらの手仕事で進められます。気温30度以上、湿度90%の在来室では、蔵人が木製の蓋の上で米麹を前後左右に振り上げて、数秒間で湿温を調整する蓋麹法が行われます。一定のリズムで手際よく麹を返し、音を聞き、さばけ具合や色味を見ながら理想的な米麹へと仕上げていきます。