発酵が進むにつれて、
   刻々と変化する醪の泡や香り。
   杜氏はこの泡の表情や微妙な香りの変化を
   敏感に読みとります。口に含み、ゆっくりと噛みながら、
   出来具合を確認します。言葉はなくても、
   研ぎ澄まされた感性で、毎日、酒と対話しているのです。
   独特の芳香が満ち、杜氏の鋭い勘が、酒がもっともおいしくなった
   状態をみきわめる瞬間、酒造りはクライマックスを迎えます。

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