令和2酒造年度の加賀鳶 季節限定酒5種が揃いました! | こめから.jp | お米のチカラで豊かに、上質に。

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2021.3.24.

令和2酒造年度の加賀鳶 季節限定酒5種が揃いました!

最近の日本酒の嗜好、造り手の狙いや挑戦を背景に“ライブ感のある日本酒”、“今年の味わい”を強く打ち出した加賀鳶の季節限定酒。11月〜3月の冬季に蔵出しされる5種は純米酒、にごり酒、山廃仕込み、純米吟醸酒、純米大吟醸酒と造りもさまざまですが、共通するのは搾りたての無濾過・生原酒であること。

令和2年度の季節酒の造りを「アルコール度数をやや抑え、軽さを追求する」ことを打ち出した杜氏の板谷和彦。さらに、今期は杜氏や蔵人が蔵出しに合わせて特長やペアリングをお伝えする解説動画の制作に取り組んだことから、「5種それぞれのお酒の個性をいっそう際立たせるコンセプトを改めて練ることができた」といいます。加賀鳶冬季限定酒を造り終えた今、それぞれのお酒の仕上りや特長、思い入れを聞きました。


 

加賀鳶 極寒純米 無濾過・生
今年は▷加賀鳶季節酒のスタンダード。直球の「旨い辛口」を。

新酒シーズンの到来を告げる最初の1本として、加賀鳶らしさ、素直なお米の旨味と辛口のキレを表現。加賀鳶冬季限定酒の発売を心待ちにしてくださる方に、“これぞ加賀鳶”というストレートな味わいをお届けするお酒です。例年と比較して麹の仕込みを工夫したことで、今年は軽快ですっきりとした味わいを生み出しました。11月から春先まで、比較的長く販売することを考えて生酒熟成が適正にすすむような造りの工夫も。フレッシュな味わいからやや甘味のある、まろやかな味わいへの変化もお楽しみいただけます。
〈相性のよい食材・料理〉
鰤、鱈、蟹などの季節の魚介類。鴨鍋に柑橘を搾って。


 

加賀鳶 純米大吟醸 にごり酒・生
今年は▷軽やかな食中酒を目指し、「すっきり飲める辛口のにごり酒」に。

“重くて甘い”という、にごり酒のイメージを覆すようなシャープな辛口を目指したことで、日本酒度+9までキレたお酒に仕上がりました。醪の成分をお酒に残すことで、醗酵ガスによる心地よい発泡感と絹のようなスムースな口当たり、お米の旨味が楽しめる1本。辛口酒が苦手だった方には、吟醸香と口当たりの柔らかさが飲みやすさにつながります。また、キレのよい辛口酒だからこそ乾杯から食中までさまざまな料理に合わせられるのもこのお酒の特長です。
〈相性のよい食材・料理〉
蟹、牡蠣の昆布焼き、アヒージョ、白子ポン酢、かぶら寿司、チーズ、漬物など。


 

加賀鳶 山廃純米 超辛口 無濾過・生
今年は▷福光屋の山廃仕込みを再確認できる「軽さとリッチな旨味の山廃酒」。

福光屋の山廃仕込みを明快に味わっていただくための超辛口の1本。酒蔵の数だけ味わいの違いがあるといわれる山廃酒。福光屋の山廃仕込みは、クセがなく、クリアで味わいがリッチであることを大切に造られています。山廃酒にハードルの高さを感じる方には、この季節限定酒を入門酒にしていただくのがよいかもしれません。ただ辛いだけのお酒ではなく、山廃仕込みの新酒特有の初々しい香り、フレッシュな旨味の厚みを体感いただくと、山廃酒のイメージが大きく変わると思います。搾りたての新酒には華やかでフルーティな香り、少し熟成が進むとお米の香りが立ってきます。そのタイミングで、ぬる燗をしていただくとさらに旨さが膨らみます。冷蔵庫で生酒熟成をしながら、香りや味わいの変化もお試しいただけます。
〈相性のよい食材・料理〉
旨味の相乗効果を狙って肉、魚介の出汁が効いた料理。香りを楽しむセリ、三つ葉、春菊、鰤の塩焼き、焼き牡蠣、あさりの酒蒸し、天ぷらなど。


 

加賀鳶 純米吟醸 あらばしり・生
今年は▷“あらばしり”らしさに「軽さとやわらかな甘味」をのせた新しい味わい。

“あらばしり”とは、醪を搾る際に最初にほとばしる部分のこと。香りと旨味のボリュームゾーンである中汲みとは違い、フレッシュな若々しさが特長ですが、ともすると薄さが前面に出てしまうこともあります。せっかくのあらばしりの長所を際立たせたい、さらには冬季限定酒の中では目立たない存在だったこの1本をもう少しアピールしたい、そんな思いで酒造りを行いました。キレの良さを保ちながら、今年はやや旨味のある甘さが添えられて立体的な味わいに。フルーティな吟醸香もよく感じられます。香りとみずみずしさがあるお酒ですので、柑橘の果汁を少し搾ってカクテル風に楽しむともできます。
〈相性のよい食材・料理〉
白身魚のカルパッチョ、カプレーゼ、グリーンサラダなど。


 

加賀鳶 純米大吟醸 藍しぼりたて・生
今年は▷酒米、造りともに最高レベル。「加賀鳶季節酒のフラッグシップ」。

契約栽培している酒米の最高峰・山田錦を100%使用し、今季の酒造りの最盛期である大寒の頃に仕込んだ純米大吟醸の中汲みだけを取り分けた1本。季節酒の最高峰として最もよい原料、よい造りの環境で生まれたお酒です。今年は、洗練された軽やかな旨味とキレのよさを引き出そうと醗酵の形態を一から再考。昨年の同一商品と比べてシャープな印象で、日本酒度も高くすっきりとした味わいに仕上りました。フラッグシップに相応しい楽しみ方として、オンラインショップや一部直営店では、昨年醸造の同一商品と今季の搾りたて新酒の飲み比べセットをご用意しています。生酒熟成が進んだ昨年のお酒のまろやかで円熟した味わいと、新酒の初々しさとの比較も贅沢です。
〈相性のよい食材・料理〉
海鮮、寿司、塩でいただく山菜の天ぷら、生牡蠣ポン酢。