藩主とその家族を祀る 美しく荘厳な、寺院建築――護国山 宝円寺 | こめから.jp | お米のチカラで豊かに、上質に。

金沢散歩

KANAZWA

2018.10.11.

藩主とその家族を祀る 美しく荘厳な、寺院建築――護国山 宝円寺

兼六園と福光屋の中間に位置する曹洞宗護国山 宝円寺は、加賀藩の藩祖・前田利家公により創建された、代々の藩主を祀る前田家の菩提寺です。加賀藩祖となる以前、越中国府中(現在の福井県越前市)に在城の利家公が、郊外にあった「宝円寺」の大透和尚に深く参禅帰依。その後1583年、金沢城主となるにあたり大透和尚を仏閣もろとも兼六園近くに招聘し、現在の「護国山 宝円寺」となった歴史を持ちます。

加賀藩主累代の菩提寺として、五代藩主・綱紀公によって本堂・客殿・庫裡・山門が改築され、当時は「北陸の日光東照宮」と呼ばれるほど豪華絢爛な伽藍や造作を誇りました。残念ながら、江戸末の大火により当時の本堂などを失ってはいますが、明治初期から現在に続く姿は百万石の面影を残す栄華な佇まいです。

明治以降は一般に開かれ、現在は坐禅体験や見学のほか前田家ゆかりの文化財、禅宗に親しんでいただける催しも開催。平成24年には、山門及び築地塀一棟、宝円寺庫裡一棟、宝円寺本堂一棟が国の登録有形文化財に指定されています。

DATA

金沢市宝町6-14 TEL076-231-6050

拝観料/500円

坐禅体験の場合は3日前までに要予約

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